露国防省、対独戦勝記念日の一方的停戦を発表 攻撃あれば報復も

2026/05/05 09:20 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロシア国防省は4日、今月9日の対ドイツ戦勝記念日と前日の8日の両日、ウクライナとの戦闘を停止すると一方的に発表した。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は開始を2日早めることを提案した。ロシアとの一時停戦はこれまで不調に終わってきた経緯があり、ロシアの出方を見極める意図があるとみられる。

 タス通信によると、露国防省は停戦について、軍最高司令官のプーチン大統領の決定とし、「ウクライナ側も応じることを期待する」としている。ウクライナが9日の祝賀行事を妨害しようとした場合、首都キーウ(キエフ)中心部へ報復攻撃を実施すると威嚇した。

 9日に合わせた停戦案は、4月29日に行われた米露首脳の電話協議で話し合われていた。プーチン政権にとって、対独戦勝記念日は軍事力誇示や国民の団結を図る重要な祝日となっており、ウクライナ側の無人航空機(ドローン)攻撃などを避けたい意図があるとみられる。

 一方、ゼレンスキー氏は4日、露側の発表について、記者団に対し「不誠実だ」と批判した。加えて、X(ツイッター)で、6日午前0時に停戦を始めると発表。「米露が交渉しているのなら、我々も内容を把握できることが大事だ」とも述べ、ウクライナの頭越しに米露首脳が協議を進めることに不満を示した。【モスクワ真野森作、ベルリン五十嵐朋子】

毎日新聞

国際

国際一覧>