2大政党惨敗の英統一地方選 左派「緑の党」が伸長、初の首長も

2026/05/09 19:35 

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 7日投票の英統一地方選は8日以降も開票が続いた。英公共放送BBCによると、9日午後2時(日本時間9日午後10時)現在、イングランドの地方議会約5000議席のうち、右派ポピュリスト政党「リフォームUK(英国改革党)」が最多の約1400議席を獲得。与党の中道左派・労働党は約1000議席で、約1400議席の大幅減。最大野党の中道右派・保守党も約550議席減の約800議席にとどまり、2大政党は惨敗となっている。

 一方、左派ポピュリスト政党「緑の党」は、首都ロンドンで二つの区の区長選を制し、二つの区議会で多数派になるなど伸長した。緑の党の首長誕生は全国初で、ロンドンの区議会を掌握するのも初めて。

 識者からは「英国は1世紀以上続いた2大政党制から多党制の時代に移った」との指摘も出ている。

 改革党は昨年5月の地方選に続く大勝で、全国的な浸透ぶりを改めて示した。「反移民」の立場が注目されがちだが、2020年の欧州連合(EU)離脱後も低成長や生活費高騰が続く中、この間に政権を担った2大政党に失望した「EU離脱派の多くを取り込んだ」(英紙テレグラフ)とも分析されている。

 100年以上にわたり労働党の牙城だった西部ウェールズでは、自治議会選(96議席)で左派の地域政党「プライド・カムリ(ウェールズ党)」が43議席を獲得し、初めて第1党になった。

 1999年の自治議会発足以降、一貫して第1党だった労働党は9議席にとどまって改革党に次ぐ3位に沈み、モーガン自治政府首相も落選した。

 スコットランド自治議会選(129議席)は、独立を目指す地域政党・スコットランド民族党(SNP)が58議席を得て第1党を維持した。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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