K-POPシェア、東南アジアで後退 ローカルが人気上昇中
音楽配信大手スポティファイで再生される膨大なデータを分析している匿名の独立系データアナリスト「徒然研究室」が、東南アジア5カ国でK-POP人気が後退し、代わりに各国のローカル音楽が存在感を高めていると分析し、注目されている。インドネシアの英字紙ジャカルタ・ポストは、6月初旬にデジタルメディアでデータを用いて分析を詳細に紹介した。
徒然研究室は、大学院で社会学の修士を取得した後、ポップカルチャーや社会動向のデータをAIを用いて分析し、SNSのXやnoteで発信している。東南アジア5カ国の音楽トレンドの変化について分析をXで発信したのは5月3日。この投稿には1万以上の「いいね」が付き、5200件以上リポストされた。
分析によると、スポティファイで東南アジア5カ国の国別再生ランキング上位50曲に占めるK-POPの割合は、2023年平均と25年平均を比べると、タイでは27%から11%まで16ポイント低下した。マレーシアでも18%から13%に下落し、フィリピン、インドネシアでも同様に後退傾向が見られた。
一方、各国でローカル楽曲の割合は上昇した。最も急増したフィリピンでは44%から63%に20ポイント近く増加。タイでは65%から78%に上昇した。元々ローカル音楽が強いインドネシアでも60%から78%になった。マレーシアではインドネシアのポップスが増加している。
このアナリストは、K-POPだけでなく、欧米POPのシェアも落ち込んでいる点に注目し、「各地域で独自の音楽が支持を集める『ローカル化』が進んでいる」と分析した。背景として、再生回数がチャートに反映されるストリーミングサービスの普及によって、ファンコミュニティーの支持が可視化されやすくなったことを挙げている。調査をした23~26年は世界的人気を誇るK-POPグループのBTSやNewJeansが一時、活動休止していたことも影響したとみられる。
このアナリストは「世界共通のヒット曲が生まれにくくなり、それぞれの地域や文化圏で支持される音楽が存在感を高める時代になっている。音楽トレンドの『ばらばら化』が進んでいる」と述べた。【ソウル日下部元美】
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