詐欺電話相手に「そちらこそ誰ですか」 常連と店員が男性救う

2026/06/28 13:15 

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 還付金詐欺の被害を未然に防いだとして、津署は、津市のスーパーマーケット「ぎゅーとらラブリー渋見店」の副店長、小林健さん(45)と店員の磯部亜弓さん(50)に感謝状を贈呈した。2人の勇気ある迅速な行動が被害男性を救った。

 事案が起きたのは5月15日午後3時ごろ。店のサービスカウンターにいた磯部さんが、顔なじみの客から「電話をしながらATMを操作している男性がいる」と知らされた。

 急いで現場に向かったところ、携帯電話で通話中の60代男性がいた。電話は一度切れたが、間もなく再度かかってきたため「お借りしますね」と代わりに応答。電話の相手から「どちら様ですか」と尋ねられたため「そちらこそ誰ですか」と聞き返すと、電話は切れたという。

 男性は「医療費の還付金の受け取りのためにATMに行くように言われた」と話し、自身の口座番号と暗証番号も既に伝えてしまっていた。小林さんがすぐに津署と銀行に連絡し、口座凍結を依頼。動揺していた男性は安心した様子で帰宅したという。

 磯部さんは「あと5分遅ければ男性は入金してしまっていたと思う。資産を守ろうと必死だった」と振り返る。ATMとカウンターは10メートルほど離れているといい、「常連さんが声をかけてくれたおかげで気づくことができた」と語った。

 今月15日に津署で贈呈式があった。同署生活安全課の川上博樹課長は「ATMで還付金は受け取れない。その時点で詐欺だと疑ってほしい」と話した。【石本万象】

毎日新聞

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