旧統一教会・韓総裁の自室に30億円分の札束 日本円も押収か

2026/09/01 16:26 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と韓国政界の癒着を捜査する検察と警察の合同捜査本部は8月31日、教団総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告(83)の自室で260億ウォン(約30億3000万円)相当の現金を押収したと明らかにした。

 韓被告は自室の金庫などに現金を保管していた。捜査本部が家宅捜索し、押収した。同本部が撮影した写真では、棚に山のように札束が積み上げられ、スーツケースにも札束が詰められていた。日本円なども含まれている可能性がある。

 ◇横領、自室に保管か

 韓被告は、2017~25年に計105億ウォン(約12億2000万円)を横領した罪で8月下旬に追起訴された。捜査本部は、現金で受け取った教団への献金などの一部を韓被告が横領し、自室に保管していたとみている。判決確定前に現金を教団側が処分しないように差し押さえる手続きを進めている。

 日本では旧統一教会に多額の献金をした信者が家庭崩壊に追い込まれるなどして社会問題化した。日本の法人の解散を命じる最高裁判決が確定し、教団の資産の清算が進んでいる。

 献金被害者からの債権の申し立てに対し、教団の保有資産から弁済に充てられる。ただし、旧統一教会は日本と韓国で法人が異なることなどから、韓国の法人関連の資産を差し押さえて弁済に充てることは困難だとみられる。

 ソウル中央地裁は8月31日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領側から便宜を受ける目的で金品を提供したとして政治資金法違反罪などで韓被告に懲役2年の実刑判決を言い渡した。韓被告側は控訴する方針。

 韓被告はこのほか、23年に実施された保守系政党「国民の力」の党首選で尹氏の支持する候補が当選するよう教団の信者を集団で入党させたとして政党法違反罪でも起訴されている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

国際

国際一覧>