トランプ氏の「乱雑な言葉」が生む懸念 中国が認知戦で利用も

2026/09/26 16:46 

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 今回の米中首脳会談の意義について国際関係に詳しい米ジョンズ・ホプキンズ大大学院のハル・ブランズ特別教授に聞いた。【聞き手・ワシントン松井聡】

 中国の習近平国家主席の今回の訪米は、中身が少なく、象徴的な意味合いが強いものだった。

 事前の予想でも成果への期待は低かったが、それすらも下回る可能性があるとみている。

 首脳レベルでは表面的な安定は保たれているものの、実質的なものは生み出せていないという状況だ。

 ◇「安定」と「競争」が併存へ

 トランプ米大統領は貿易や輸出規制を巡る「休戦」を続けたいと考えている。

 米中関係は当面、二つの軌道を持つことになるだろう。一つ目は「表面上の安定」、二つ目は人工知能(AI)などを巡る「激しい競争」だ。

 表向きの安定と構造上の競争が併存する状態で、その競争は今後より一層激しくなる。

 ◇言葉が乱雑なトランプ氏

 トランプ氏が第二次世界大戦時の中国を「同盟国」と表現したりして中国側の言説に沿ったような姿勢を見せたことについて、トランプ政権はほとんど気にかけていないと思う。

 そもそもトランプ氏自身が言葉を乱雑に扱い、表現を重視していないからだ。

 だが、こうした姿勢にはリスクがある。

 最大の懸念は、中国がこれを利用して日本など地域の米国の同盟国やパートナーを動揺させ、士気をくじこうとすることだ。

 中国側からすれば、米国の立ち位置に関して何らかの変化が起きたように見せることができる。

 ◇日本に「多少不快」な事態も

 トランプ氏は日本について、他の米国の同盟国と比較して、好意的に見ていると思う。

 同時に、トランプ氏の基本的な考え方として、中国やロシアといった主要国との関係を管理することも重要だとも考えている。

 トランプ氏がこうした国との関係を良好だと認識している限り、日本を多少不快にさせるような事態は続く可能性がある。

 現状を見る限り、米政権による台湾への武器売却についても早期に行われる兆候は見えない。

毎日新聞

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