ノーベル平和賞受賞決定のピレイ氏がICC訪問 赤根所長と面会

2026/10/13 07:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今年のノーベル平和賞受賞が決まった元国際刑事裁判所(ICC)判事のナバネセム・ピレイ氏(85)は12日、オランダ・ハーグのICCを訪問し、赤根智子所長らと面会した。ICC解体を目指すトランプ米政権はピレイ氏への平和賞授与が発表された直後の9日にICC本体を制裁対象に指定した。ピレイ氏は「(職員らの)思いやりや勇気で、犯罪が処罰されないことが横行しないように保証され続けている」と強調した。

 米政権はこれまでに赤根所長ら判事らも制裁対象に指定しており、全加盟国に脱退を迫るなど圧力を強めている。

 赤根所長は、ピレイ氏の受賞決定を祝福し、「国際司法は恒久的な平和の礎であり、その欠かすことのできない役割に対する重要な評価だ」と述べた。ピレイ氏は10日にあったノーベル平和賞関連のイベントで、米政権の制裁措置について「前代未聞で、容認できない」と非難していた。

 南アフリカ出身でインド系のピレイ氏は、南アフリカで有色人種の女性として初の高裁判事を務めた。2003~08年にICC判事を、08~14年に国連人権高等弁務官を歴任。現在は、ミャンマーが少数派イスラム教徒ロヒンギャに対するジェノサイド(集団虐殺)の罪で提訴された事案を審理する国際司法裁判所(ICJ)の特別判事を務めている。【ブリュッセル鈴木一生】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース