ロシアが領空侵犯否定 林官房長官「極めて遺憾」、再発防止求める

2024/10/03 12:28 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 林芳正官房長官は3日午前の記者会見で、ロシア外務省のザハロワ情報局長が9月のロシア軍機による領空侵犯を否定したことについて「日本側の抗議を真摯(しんし)に受け止めているものとは言えず、極めて遺憾だ」と述べた。

 日本政府の発表によると、9月23日、ロシア軍の哨戒機1機が北海道・礼文島沖で計3回領空侵犯し、航空自衛隊の戦闘機が火炎弾(フレア)による警告を実施した。

 日本政府は「我が国の主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすものだ」とロシア側に厳重抗議したが、2日のオンライン記者会見でザハロワ氏が「ロシア側は主張の根拠を確認する情報を持ち合わせていない」と述べたと共同通信が報じていた。

 林氏は「今般の発言を受け、改めてロシア政府に対し、今回の領空侵犯に関する日本側の立場を伝達するとともに、再発防止を強く求めた」と強調した。【鈴木悟】

毎日新聞

政治

政治一覧>