名古屋市長選 広沢一郎氏が初当選確実 河村たかし前市長が後継指名

2024/11/24 20:29 

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 衆院選で当選した河村たかし前名古屋市長の自動失職に伴う市長選が24日投開票され、河村氏から後継指名を受けた無所属で元副市長の広沢一郎氏(60)=日本保守推薦=が、元参院議員の大塚耕平氏(65)=自民、立憲民主、国民民主、公明推薦=ら無所属の新人6人を破り、初当選を確実にした。10月の衆院選で日本保守党が国政政党化して以降、同党所属の首長が誕生するのは全国で初めて。投票率は39・63%(前回42・12%)。

 ほかに立候補していたのは、元会社員、太田敏光氏(76)▽旅行会社社長、水谷昇氏(61)▽元大学講師、不破英紀氏(64)▽元自治大学校教授、鈴木慶明氏(85)▽政治団体「緑の党・東海」共同代表、尾形慶子氏(67)=共産推薦。

 過去最多に並ぶ7人が立候補した選挙は、市民税減税や市長給与の年800万円への削減、名古屋城木造復元化などを進めた前河村市政の是非が最大の争点となり、広沢氏と大塚氏の事実上の一騎打ちとなった。

 広沢氏は「河村さんの政策を丸ごと継承する」と訴え、支持を集めた。日本保守党の共同代表として広沢氏と選挙を戦った河村氏は「自民党を超える党にしたい」と述べ、党勢拡大に意欲を示した。

 一方、国民民主党を離党し出馬した大塚氏には市議会与党の4党が相乗り支援。当初、自民市議団は独自候補の擁立を検討していたが、裏金事件の影響で衆院選で自民が大敗したため、擁立を断念した。

 大塚氏は当初、政党色をあえて出さず幅広い支持を求めたが、中盤以降は古巣の国民民主の玉木雄一郎代表ら党幹部が応援に入るなど組織戦を展開。落選確実の報道を受け、大塚氏は「議員の皆さんに最初から入ってもらうのもあり得た」と話した。【真貝恒平】

毎日新聞

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