市民をボランティアに無断登録の名古屋市議、副議長を辞職

2025/05/27 18:33 

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 2026年開催のアジア・アジアパラ競技大会(愛知・名古屋大会)のボランティアについて、市民26人の名前を無断登録した名古屋市の上園晋介副議長(49)は27日、副議長の辞職願を提出し、受理された。

 上園氏は20日、副議長に就任したばかりだった。報道陣の取材に対し、「非常に厳しい声があった。深くおわび申し上げます」と頭を下げた。議員辞職については「26人への謝罪を最優先したい。同僚、先輩、さまざまな人の声を聞いた上で検討したい」と述べた。

 上園氏が所属する「名古屋民主市議団」(17人)は、議員1人あたり30人のボランティア登録が目標だった。上園氏は、思うようにいかない焦りから、名刺交換した26人の名前や住所などを本人に無断で登録していた。この日、会派の会議で経緯を説明し、西川学議長に辞職願を提出したという。

 ボランティア募集は、通常のウェブ登録に加え、市議や団体を介して登録者名簿の提出を特例で受け付けていた。名古屋民主市議団は、この方式で計748人のボランティアを集めていた。【式守克史】

毎日新聞

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