「真実は一つだ」 裏金巡り参考人招致の下村氏、還流再開の指示否定
自民党の政治資金パーティー裏金事件を巡り、衆院予算委員会は27日、旧安倍派幹部だった下村博文・元政調会長を参考人招致した。下村氏は、いったん中止が決まったパーティー券収入のキックバック(還流)が再開された経緯について、自らの指示を否定。幹部4人が集まった2022年8月の会合では明確な結論が出なかったと主張した。
旧安倍派幹部の参考人招致は世耕弘成・前参院幹事長に続き2人目。会計責任者だった松本淳一郎氏の説明といずれも食い違い、真相解明には至らなかった。
事件では、派閥会長だった安倍晋三元首相が22年4月に還流中止を指示したが、安倍氏が死亡後に還流が再開された経緯の解明が焦点になっている。
下村氏は27日の質疑で、安倍氏が還流中止を指示した後に所属議員から再開を求める声があり、安倍氏と松本氏に伝えたと説明。22年8月の幹部会では、還流の代わりに所属議員に資金を提供する方法を議論したものの、「(還流の)再開を決めたことはない。結論は明確には出なかった」と述べた。還流再開への関与についても「(松本氏に)再開を指示したことはない」と否定した。
松本氏は今年2月、衆院予算委の聴取に対し、22年8月の幹部会について「(還流再開の)方向性を決めた会だった」と証言。還流を求めた幹部が「(今は)現職ではない」と話し、この幹部が下村氏だった可能性が浮上していた。
下村氏は松本氏の証言との食い違いについて「事務方の責任者であり、結論が決まらないことは結果的には今まで通りでよいと判断をされたのではないか」との見解を示した。
参考人招致後、下村氏は記者団の取材に「隠してたりうそを言ったりしていない。真実は一つだ」と語った。【畠山嵩】
-
私的情報漏えい、停職3カ月は「軽い」の声 兵庫県の処分判断基準は
斎藤元彦知事らの疑惑を告発した元県西播磨県民局長(故人)の私的情報が漏えいした問題で、県は県議3人に漏えいしたとして元県総務部長の井ノ本知明氏(57)を停職3…政 治 6時間前 毎日新聞
-
政府、骨太の方針原案に「コメ価格落ち着かせる」 水田政策見直しも
政府の経済財政運営の指針「骨太の方針」の原案が28日、明らかになった。価格高騰が続くコメについて「上昇したコメ価格を落ち着かせるため、政府備蓄米の流通の円滑化…政 治 7時間前 毎日新聞
-
玉木氏、備蓄米を「1年たったら動物の餌」と表現 小泉農相は苦言
小泉進次郎農相は28日、衆院農林水産委員会で質疑に立った国民民主党の玉木雄一郎代表の発言に苦言を呈した。 玉木氏は衆院農水委で備蓄米について、「あと1年たっ…政 治 8時間前 毎日新聞
-
選択的夫婦別姓、自民WT座長が「一任」宣言 半ば強引に議論収束
自民党は28日、選択的夫婦別姓制度の導入是非などを検討する「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム(WT)」の会合を開いた。旧姓の単独使用を可能とする見解…政 治 8時間前 毎日新聞
-
立憲、参院選ポスター発表 「物価高から守り抜く」キャッチコピーに
立憲民主党は28日、夏の参院選に向けたポスターを発表した。「物価高から、あなたを守り抜く」のキャッチコピーを掲げ、有権者の生活に寄り添った姿勢をアピールする。…政 治 9時間前 毎日新聞