政府、コメ高騰や備蓄米の流通遅れ検証へ 関係閣僚会議の設置検討

2025/05/30 19:45 

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 政府は、コメの価格高騰や政府備蓄米の流通遅れについて検証を行う方針を固めた。小泉進次郎農相や中野洋昌国土交通相ら関係閣僚による会議体の設置も検討する。政府関係者が30日、明らかにした。

 小泉氏は29日の参院農林水産委員会で「ほかの食品の市場の流通に比べてコメ(の流通)は複雑怪奇だという声が届いている。解明したい」と述べ、他省庁の協力も得た検証に意欲を示していた。

 高止まりが続くコメ価格について、農水省は「流通に目詰まりが生じている」と説明。石破茂首相は国会答弁で、コメの供給不足が一因になっているとの考えを示している。政府は随意契約による備蓄米の売り渡しを通じて価格抑制に取り組むのと並行し、価格高騰の原因を探るため、流通プロセスの検証を行う必要があると判断した。【竹内望】

毎日新聞

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