和歌山県知事に宮崎氏 急逝した岸本前知事の路線継承掲げる

2025/06/01 21:14 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前知事の死去に伴う和歌山県知事選は1日投開票され、無所属新人で前副知事の宮崎泉氏(66)=自民、立憲民主、国民民主、公明推薦=が、共産新人で党県副委員長の松坂美知子氏(68)を破り、初当選を確実にした。

 「当選確実」の知らせを受けた宮崎氏は、事務所に集まった支援者らを前に「皆様方のお力を借りながら、そして県民の皆様の声をしっかりと聞きながら、現場主義で県政を推進していくことをお誓い申し上げます」と述べた。

 宮崎氏は4月に急逝した岸本周平前知事の「遺志を引き継ぐ」と後継を名乗り、小中学校の給食無償化や中小企業振興など重点施策の継承を掲げた。与野党が相乗りで推薦したほか、連合和歌山など各種団体の支援も得て、幅広い支持を集めた。

 松坂氏は最低賃金の引き上げや訪問介護事業所への支援を主張。南紀白浜空港(白浜町)が緊急時の自衛隊使用などを想定した「特定利用空港」に指定されたことを受け、「有事の際は攻撃対象にもなりかねない」と撤回を訴えたが、及ばなかった。【駒木智一】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース