中谷防衛相「安保協力高める大きな一歩」 豪新型艦の日本提案採用で

2025/08/05 10:49 

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 オーストラリア海軍の新型フリゲート艦に日本が提案していた「もがみ型」護衛艦が採用されたことについて、中谷元・防衛相は5日の記者会見で「特別な戦略的パートナーである豪州との安全保障協力を更なる高みに引き上げる大きな一歩となる」と歓迎した。

 中谷氏は4日夜にマールズ豪国防相から直接報告を受けたと明かし、「我が国の高い技術力への信頼性、また自衛隊とオーストラリア軍との相互運用性の重要性を評価された証しだ」と誇った。今後、来年初めの最終契約に向けて価格などの合意を目指す。

 もがみ型は従来の護衛艦の半数程度の人員で運用できることが最大の特徴。実現すれば日本が護衛艦を海外に輸出する初めての案件になる。

 防衛装備移転三原則では、殺傷能力のある装備品でも共同開発の相手国に輸出できる。豪州との間では16年に潜水艦の受注を逃した経緯がある。【中村紬葵】

毎日新聞

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