韓国を９日から訪問している小泉進次郎農相の動きを、韓国メディアがつぶさに報じている。関連の報道は、小泉氏が韓国入りする前日から始まり、「次期総理候補、１位」などと伝えている。小泉氏は独特な発言の数々から、韓国でも知名度が高い。

　小泉氏は、１０日にソウル近郊の仁川で開かれたアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）の食料安全保障担当相会合などに出席するため、訪韓している。地元通信社「ニュース１」などは、小泉氏の入国時の様子から伝えた。

　聯合ニュースによると、韓国の宋美玲（ソンミリョン）農林畜産食品相は１０日、小泉氏の印象について「愉快で良かった」と述べた。小泉氏が「２週間前に妻と子供たちが休暇でソウルに来た」「日本の若者たちは韓国が好きだ」などと語ったとも明かした。また、小泉氏が「韓国料理の中でチャプチェが好きだ」と述べたという。

　１１日には趙顕（チョヒョン）外相との会談も予定されている。韓国メディアは「特別な懸案がないのに、外相が他国の他省庁の大臣に会うのは異例」と伝えている。

　韓国では、小泉氏に「ファンクルセク座」のニックネームまで付いている。

　「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」との発言に由来し、英語の「ファン（楽しい）」「クール」「セクシー」の三つの単語をもじったものだ。【ソウル日下部元美】