小泉進次郎氏は「努力家」 野球部の先輩、総裁選敗北もエール

2025/10/04 19:40 

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 4日投開票の自民党総裁選で、小泉進次郎農相は敗れたものの、昨年の総裁選では進めなかった決選投票に臨んだ。学生時代を知る先輩は、昔と変わらず「頑張り屋」として着実に成長していく後輩をたたえた。

 地元の神奈川県横須賀市で中華料理店「上海亭」を営む陳寛明(ちんかんみん)さん(45)は、関東学院六浦小学校(横浜市金沢区)から関東学院大学まで小泉氏の1年先輩だ。中高は共に野球部で、大学の労働経済学のゼミも一緒だった。

 当時の高校野球部は推薦枠もあり、中学内進組はレギュラーになりにくかったという。退部する生徒もいたが、小泉氏は練習を重ね、高3の夏は1番・二塁手、副主将として県大会で16強入りした。

 陳さんは、今も努力家の姿勢は変わらないと感じるという。2011年に党青年局長に登用された際も「客寄せパンダのような扱いを受けたが、自分には経験が足りないと分析して全国に仲間を増やした」ように見えた。

 小泉氏は前回総裁選で解雇規制の見直しを掲げて批判を浴びた。今回は安定した答弁を重視して紙を読み上げる姿も目立ったが、陳さんは「自分がどう思われているか意識したのだろう」とかばう。

 小泉氏は今も店に足を運ぶという。「2度目の敗北でも『また頑張ろう』と思ってくれるのでは」。そう語り、後輩の今後に期待した。【福沢光一】

毎日新聞

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