「良い政策を出すところに協力」 国民・玉木氏、政策本位を強調

2025/10/13 10:42 

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 国民民主の玉木雄一郎代表は12日、首相指名選挙での対応が注目される中、石川県七尾市で遊説した。「どっちに付くんだとか、いろんなことを言われていますが、極めてシンプルです。良い政策を出すところ、実現するところに協力します。政策本位で判断する」と基本姿勢を示した。

 玉木代表は「国政は大きな変化のまっただ中にある」と指摘し、「誰と組むかではなく、何を成し遂げるかが重要」と力説した。

 演説後には記者団に対し、政界の現状を「混沌(こんとん)とした状況」と説明。公明の連立離脱について「大変な衝撃。政治の信頼を回復しようという強い意志の表れ」と評価し、連携可能であることを強調した。

 一方、立憲民主に対しては「安全保障政策は足して2で割るというものではない」と指摘。原発容認などエネルギー政策と共に、党内で議論をまとめてほしいと呼び掛けた。

 自民から「首相の座」の誘いがあった場合について問われると、「いろんなことがあり得るでしょうけれども、具体的な動きがない中で、特定のパターンを前提に予断を持って何かを言うことは差し控えたい」とした。

 遊説は七尾市議選告示に合わせて行われ、茶谷義隆同市長が「もしかしたら、総理大臣に一番近い市会議員になれる」と市議選立候補者を持ち上げ、支援者が玉木代表に「総理になってください」と握手する場面もあった。また、7月の参院選富山選挙区で初当選した庭田幸恵参院議員も同行し「復興支援がまだまだ遅れている」と能登被災地支援に力を入れる姿勢を示した。【竹中拓実】

毎日新聞

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