石川の馳浩知事、1期で退任 会見で「能登の役に立ちたい」
8日の石川県知事選で前金沢市長の山野之義氏(63)に破れた馳浩知事(64)の退庁式が26日、県庁であった。石川県の公選知事5人のうち、馳県政は歴代最短の1期で幕を閉じた。記者会見で馳知事は「能登の役に立ちたい」と述べ、今後も政治活動を継続する中で能登の復興に尽力する意向を示した。一方、知事選への再挑戦は「白紙」とした。
午後4時に県庁1階玄関ホールであった退庁式には、大勢の県職員や県民らが集まり、拍手で馳氏を見送った。「日本海沈む夕日にありがとう 我が白山に日はまた昇る」と一首を披露した馳氏は、「知事でなくても石川県のために全力を尽くす」とあいさつし、笑顔で県庁を後にした。
馳氏はプロレスラーから国会議員に転身し、文部科学相などを歴任。保守3分裂になった2022年知事選では山野氏らを破り、初当選した。
在任中の22年8月には大雨予報の中、白山のPR企画で登山を決行。その間、同県小松市で孤立集落が発生し、自衛隊に災害派遣要請をする事態になり批判を浴びた。また、23年元日にはサプライズでプロレスのリングに上がり、物議を醸したこともあった。
この日の記者会見で、馳知事は「能登半島地震の復興に向けた正念場の時期に、選挙に負けて退任することは心残りがある」とした上で、「政治は諦めていない。いろんな声をお伺いしながら、今後の自分のあり方を考えたい」と述べた。また「生涯現役」宣言をしているプロレスについては「今の膝の状態では、リングに上がれない。モチベーション次第だ」と語った。
午前中には知事の事務引き継ぎもあり、山野氏に能登半島地震・能登豪雨の復旧や復興などの懸案事項を伝えた。馳氏は「行政の継続性からも、しっかりとお願いしたい」と話し、山野氏も「先輩方が取り組んできたことを良い形で実を結ばせたい」と応えた。山野氏は27日に初登庁し、職員へのあいさつや記者会見を行う予定。
【島袋太輔、竹中拓実】
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