図書館の解体工事を中止 選挙戦で再開訴えた新市長に配慮 清瀬

2026/04/02 19:23 

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 東京都清瀬市の渋谷桂司市長は任期満了となる2日、記者会見を開き、一部で解体作業が始まっている旧中央図書館の工事を中止することを明らかにした。

 図書館の閉館問題は3月29日に投開票された市長選の主要な争点となっていた。市長選では、図書館再開を訴えた前市議会副議長で新人の原田博美氏が、現職の渋谷氏を破り、初当選を決めていた。

 旧中央図書館は昨年3月に他の3館とともに閉館。今年2月から解体工事が始まっており、床面のシートなど内装が取り除かれている。4月1日からは建物本体の解体が始まる予定だった。

 渋谷氏は会見で解体工事中止の決定について「選挙で新市長が旧中央図書館の解体工事中止を公約に掲げており、新市長に配慮して総合的に判断した」と説明した。

 旧中央図書館は地上2階、地下1階建てで延べ床面積は1620平方メートル。約11万冊の蔵書があった。解体工事費用は約7000万円で、工期は10月15日までの予定だった。

 解体工事の中断に伴う違約金など追加費用に関しては、現時点では分からないという。

 旧中央を含む図書館4館を閉館する条例案は2024年3月の定例議会で可決。これに反発した市民が閉館の是非を問う住民投票の実施を求め有権者の50分の1以上の署名を集めた。住民投票条例案は昨年2月の議会で否決され、実現しなかった。【矢野純一】

毎日新聞

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