文科省、東大に学長選考経緯の検証依頼 「説明責任果たして」

2026/10/20 12:30 

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 東京大の学長選考を巡り、文部科学省は20日、同大に対し、選考経緯の検証を依頼する文書を出した。関芳弘文科相は閣議後記者会見で「今なお選考過程や選考理由について明確な説明がなされていないとの声も多く遺憾」とし、「説明責任を十全に果たしていただきたい」と述べた。

 ◇学内外から疑問の声

 文科省が学長選考に関して大学側に検証を求めるのは初めて。教職員らによる意向投票で次点だった候補が次期学長に選ばれたことに対し、学内外から疑問の声が上がっていた。

 文書は高等教育局長名で出した。文書では、国立大学法人の学長選考について「客観的事実に基づいて、慎重かつ必要な審議を尽くし、公正・公平に行われる必要がある」と指摘。その上で、学内外から今回の選考過程や理由に関する説明を求める要望や指摘がなされているとして、次期学長を選んだ学長選考・監察会議に対し「なぜそのような判断をしたのか、学内にしっかりと説明をする必要がある」とした。

 関氏は国立大学法人の運営について「自主性、自律性を発揮し、大学内部の監督機能を活用しながら法人運営を自ら検証し改善を図ることが重要」とし、「(選考の)経緯に関する検証を行い、説明責任を果たすことはガバナンス改革の第一歩であると考える」と述べた。

 ◇意向投票で2位の候補が選ばれる

 9月に行われた学長選考では、教職員による意向投票を2回実施。上位3人に対する2回目の意向投票で、1107票を獲得した工学系の教授の約半数にとどまり、次点となった藤垣裕子・大学院総合文化研究科教授が次期学長予定者に選ばれた。

 教職員有志は今月13日、藤垣氏が逆転して選ばれた経緯を説明するよう要望。東大は同日付の回答で、学長候補者の評価や判断に意向投票の結果をどの程度反映させたかについて「各委員によって異なると思う」としつつ、選考会議で長時間にわたり意見交換を行い、最も多くの委員が藤垣氏を支持したと説明。一方で、具体的な協議の内容は保秘事項にあたるとして明かさなかった。【井川加菜美】

毎日新聞

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