空港まで手ぶらで移動 名鉄、荷物を空港直送 11日から実証実験

2025/01/11 06:45 

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 名古屋鉄道(名古屋市中村区)は11日から、中部空港の国際線利用客の手荷物を名古屋駅で事前に預かり、空港まで直送する「オフエアポート・チェックイン」の実証実験を始める。17日まで。

 手ぶらでの移動や周遊を促し、空港へ向かう列車の混雑など「オーバーツーリズム」(観光公害)を抑制するのが狙い。実証実験は、昨年2月に国内線利用客向けに実施して以来2回目。

 実証実験の対象は、キャセイパシフィック539便(午後3時20分発香港行き)、同531便(午後4時40分発台北経由香港行き)を利用する、スマートフォンでの搭乗手続きが可能な乗客。手荷物配送料は、規定サイズのスーツケース1個分につき3000円。支払いはクレジットカードとQRコード決済のみ。

 手荷物は、名鉄名古屋駅に近接する名鉄百貨店本店1階の土産物店「名鉄商店」の受付ブースで預かり、同駅ホームから中部国際空港駅行きの特急「ミュースカイ」で輸送し、航空便に積み込む。前回の実証実験では、期間中、8日間で計48個を輸送した。

 空港会社の担当者は「円滑な手続きができるかどうか、遅延などがないよう実施したい」と話した。【梶原遊】

毎日新聞

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