生きるつらさ相談、心触れ合う瞬間をマンガに 京都のNPOが公開へ
電話相談の中で、相談者と相談員の心が触れ合う瞬間の温度が伝わるマンガを作りたい――。そんなある相談員の思いから制作が始まったマンガが近くウェブ上で公開される。取り組んだのは認定NPO法人「京都自死・自殺相談センターSotto」。全10話からなる1話読み切りで、内容はフィクションだが、さまざまな相談が反映されたものになっている。【玉木達也】
Sottoのメンバーでマンガ化を提案した中川結幾(ゆい)さん(38)は「実は相談を受けている人がその相談にどう対応したらいいのか悩んでいることが多く、最近は相談対応に対する相談が増えてきました」と話す。また、自らの体験から相談者との間で心が触れ合う瞬間を感じることがあり、そんな相談のやり取りを分かりやすくマンガで伝えたいと考えたという。
マンガは2024年12月に書籍化。題名は「ただいま相談受付中! #Sottoの中の人」。各話は「亡くなった息子への思いを話す母親」や「自分への態度が冷たい親との向き合い方に悩む少女」、「妻が病死し生きる目標が分からなくなった夫」など、複雑なテーマが並ぶ。いずれもSottoで実施してきた相談員養成のロールプレイを元に漫画家が描いた。
書籍は京都市内の青少年活動センターなどに配布されているが、Sottoのホームページで5月中に無料で公開される予定だ。
Sottoは電話相談(毎週金、土曜日、午後7時~午前1時、電話075・365・1616)やメール相談(年中受け付け)を実施。23年度は電話相談が6年ぶりに1000件を超えて延べ1151件、メール相談はコロナ禍以前の19年度と比べ、3・3倍増の延べ3281件に上った。食事の場などを提供する「おでんの会」や映画鑑賞をする「ごろごろシネマ」といった対面での集いも開いている。
中川さんは「Sottoの活動の目的である『心の居場所づくり』がどういうものか、マンガを通じ感じてもらえれば」と期待する。
◇認定NPO法人「京都自死・自殺相談センターSotto」
2010年10月に設立し11年4月、NPO法人化。問い合わせは事務局(075・365・1600、平日午前9時~午後5時)。詳細はホームページ。
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