中国軍、台湾周辺で軍事演習 頼総統の「敵対勢力」発言に報復措置
中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は1日、台湾周辺での軍事演習を同日開始したと発表した。陸、海、空軍と核ミサイル戦力を担うロケット軍が参加。艦船や航空機で台湾に接近し、制空・制海権の奪取や海上交通路(シーレーン)封鎖を想定した実戦的な統合作戦能力の訓練を行ったとしている。
中国軍は3月に台湾への軍事的圧力の「常態化」を公に認めており、台湾住民の分断や動揺が狙いとみられる。ただ、台湾を包囲するほどの大きな規模ではなかった模様だ。中国国営中央テレビは、軍艦や戦闘機が台湾付近へ向けて展開し、陸上のロケット部隊が模擬攻撃訓練を実施する場面の映像を伝えた。
中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の報道官は1日、台湾の頼清徳政権が「台湾独立をあおり立てることへの断固とした懲罰だ」と述べ、「台湾独立は戦争を意味する」と警告した。頼総統が3月13日に中国を「境外の敵対勢力」に当たると批判したことについて「台湾情勢の緊張を激化させ、『危機製造者』であることを証明した」と強く非難し、今回の訓練はこの発言に対する報復措置だとした。
一方、台湾の国防部(国防省に相当)によると、台湾周辺で中国軍艦13隻と軍用機延べ57機の活動が確認された。このほか、空母「山東」が率いる艦隊は3月29日に中国南部・海南島を出港し、台湾南東の西太平洋に展開している。
台湾の顧立雄国防部長(国防相に相当)は1日、中国軍の腐敗が相次いで報道されていることに触れ、「中国軍は地域の平和を破壊するのではなく、自らの内部の問題を解決すべきだ」と指摘した。
林芳正官房長官は1日の記者会見で、今回の演習に関して外交ルートで中国側に「我が国の懸念を伝達した」と明らかにした。「政府として関連の動向について重大な関心を持って注視をしている」とも述べた。【河津啓介(北京)、林哲平(台北)、竹内望】
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