在日ミャンマー人ら都内で募金活動 街頭、ネットで支援の輪広がる

2025/03/30 19:50 

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 ミャンマーでの地震を受け、東京都内では30日、在日ミャンマー人らが街頭で募金活動をした。国内の団体がインターネット上で寄付を募る動きも始まり、日本で支援の輪が広がっている。

 「みなさんの力でミャンマーを助けてください」。東京都豊島区のJR大塚駅北口で30日午後、在日ビルマ連邦少数民族協議会(AUN)のメンバーら約20人が通行人に声を掛け、約50万円が集まった。

 メンバーの一人、トゥントゥンウーさん(32)の妻の両親は、震源に近いミャンマー第2の都市マンダレーで被災した。壁や天井が崩れた自宅から救助され、現在はテント生活を送っているという。「新型コロナウイルスやクーデターに続き、避難生活を強いられている。助けに行きたいけれど……」と苦しい胸の内を明かした。

 ネット交流サービス(SNS)で募金活動を知って駆け付けたテンテンマさんの母もマンダレーで暮らす。地震発生直後、母からは「走って逃げている」と一報を受けたが、その後は連絡が取れておらず、「母のことは心配だが、みんなに募金に協力してもらって感謝している」と話した。

 ネット上でも被災地への支援を呼び掛ける団体が相次いでいる。

 日本ユニセフ協会はホームページで「ミャンマー地震緊急募金」の受け付けを始めた。31日以降は金融機関からの振り込みも対応する。国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」(広島県)も複数のクラウドファンディングサイトで寄付を募っている。【小林遥、御園生枝里】

毎日新聞

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