埼玉県警、遺体を取り違えて遺族に引き渡し 「識別票」確認怠る

2025/04/01 19:42 

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 埼玉県警は1日、吉川署の霊安室に安置していた男女2人の遺体を取り違え、別の遺族に引き渡していたと発表した。誤りは引き渡しから1週間後に発覚し、女性の遺体は既に火葬されていたという。

 県警によると、2人はいずれも県東部在住の60代男性と70代女性。3月24日に男性の遺族が依頼した葬儀関係者が遺体を引き取った際、氏名や性別などの情報を記した「識別票」の確認を男性署員2人が怠り、女性の遺体を引き渡した。同31日、霊安室に安置している遺体の情報を整理する中で、誤りが発覚した。男性の遺族には謝罪したが、女性の遺族とは現在も連絡が取れていないという。

 同署の小浦健一副署長は「遺族にはご心痛を与えてしまい、誠に申し訳ない。指導を徹底して再発防止に努めていく」とのコメントを発表した。【加藤佑輔】

毎日新聞

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