「弔い合戦」はここから ヤクルト、サヨナラでようやく手にした初白星

2025/04/02 22:56 

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 ◇◯ヤクルト5―4広島●(2日・神宮)

 長くヤクルト球団を支えてきた衣笠剛会長と、人気マスコット「つば九郎」の担当者の相次ぐ訃報。開幕前から悲しい出来事ばかりが続いていたヤクルトが、開幕4試合目にしてようやく今季初白星を手にした。4―4の延長十回に丸山和郁がサヨナラ打を放った。

 1死二塁で直前の山田哲人が申告敬遠され、打席に向かった。「えっ、敬遠?」と思ったという丸山は明らかに動揺していた。2球連続で甘い直球を見逃してあっという間に追い込まれたのだ。

 「ちょっと、やばいな」と不安が脳裏をよぎったが、何とか心を立て直した。際どいボールを見極めて粘り、カウント2―2からの6球目。低めのスライダーを捉えて、右前適時打とした。

 試合後のヒーローインタビューでは「最高です」とおどけてみせたが、ファンへのメッセージを求められると神妙な表情になり、言葉を続けた。

 「今年、キャンプから訃報が続き、僕ら、ファンの皆さんも悲しい気持ちになったと思います。そのお二人の分まで、今年は絶対優勝するという気持ちで戦います」。丸山はそう宣言した。

 前日は雨天中止となり、一夜遅れて迎えた本拠地開幕戦で手にした初勝利。「弔い合戦」が始まるのはここからだ。【岸本悠】

毎日新聞

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