反町キャスター、出演当面見合わせ セクハラ・パワハラ認定 BSフジ

2025/04/01 19:32 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 BSフジは1日、報道番組「プライムニュース」のキャスターを務める反町理(おさむ)氏の出演を当面見合わせると発表した。反町氏は、元タレントの中居正広氏による女性への性暴力を巡る一連の問題で、調査をしてきたフジテレビの第三者委員会からセクハラとパワハラの行為があったと認定された。

 フジテレビは、第三者委員会に指摘された類似事案について改めて事実確認をしたうえで厳正に対処する方針を示しており、BSフジはそれを踏まえて今後について判断するとしている。

 反町氏は2021年からフジテレビの取締役を務めていたが、経営体制の刷新で3月27日に取締役を退任した。第三者委の報告書が公表された直後の31日夜には、生放送の同番組への出演を見合わせていた。

 報告書によると、06~08年ごろ、当時報道局にいた反町氏は後輩の女性社員2人に対し、食事やドライブに誘ったり、休日に何をしているのか分かる写真を送るようメールで求めたりした。女性社員が断ると不当な叱責をするメールを部内に一斉送信し、業務上必要なメモを共有しないなど、セクハラとパワハラに当たる行為をしたという。

 政治部長も務めた反町氏のハラスメント行為は18年に週刊誌にも報じられたが、反町氏が懲戒処分を受けることはなく、フジの取締役に就いた。

 第三者委が社員を対象に実施したアンケートで、この事案を知る別の社員から「ハラスメント事案を会社に伝えたところで、解決にならないと思った」などの回答があったといい、第三者委は「(反町氏の)ハラスメント後のフジの対応が社員に与えた負の影響は大きい」と厳しく批判した。【屋代尚則】

毎日新聞

社会

社会一覧>