図書館に「ありがとう」 4館が閉館、惜しむ市民が集い 東京・清瀬

2025/04/03 17:21 

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 東京都清瀬市の市民団体が、閉館する四つの市立図書館に感謝のメッセージを贈る集いを開いた。町の図書館に長く親しんだ人たちが別れを惜しんだ。

 この集いは、昨年度末に閉館した中央、下宿、野塩、竹丘の四つの市立図書館前で、最後の開館日となる3月30日に開かれた。主催したのは「住民投票で夢のある図書館を創るきよせの会」。参加した人たちは、それぞれの思いを紙に書いて色紙に貼った。

 「静かな空間に座って本を読んだり、司書さんとあいさつすることが日々の楽しみでした」「子どもが初めて一人でおでかけしたのは図書館でした。首から図書館のカードを下げて『行ってくるねー!』と嬉(うれ)しそうに家を出て行く姿は、子育ての大切な思い出の一つです」「受験勉強を一緒に乗り越えた図書館。本当に感謝しています」……。

 保育士の篠田千尋さんは、毎月2回、小学生の子2人を連れて図書館を訪れ、読み聞かせの絵本や児童書を借りてきた。「たくさんある中からページをめくってお気に入りの本を選ぶ楽しみを、子どもと一緒に味わってきました。生活の一部がなくなるようで残念です」という。

 色紙は、図書館への「感謝状」とともに職員に渡された。「きよせの会」の寺川健一さん(69)は「集いに参加した人の声を聞いて、改めて図書館がなくなるのは惜しいと思いました」と話した。

 図書館の閉館に反対していた「きよせの会」は、閉館の是非を市民に問うための住民投票を市長に求めたが、その実施は2月に開かれた臨時議会で否決された。【鮎川耕史】

毎日新聞

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