万博ボランティア採用者に不採用通知 奈良県、応募者指摘で発覚

2025/04/03 21:34 

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 大阪・関西万博で会場の準備や案内などを担うボランティアを募集した奈良県が、採用できる人を不採用と通知していたことが分かった。選考作業を民間事業者任せにしていたのが原因で、不採用になった応募者からの指摘で不適切だったと気づき、一転して採用通知を送り直した。混乱を招いた点について、山下真知事は3日の定例記者会見で「ボランティアができると期待していたのに一度は不採用を通知してしまった人におわびしたい」と釈明した。

 県万博準備室によると、ボランティアの選考は民間事業者に委託。選考後の3月17~18日、事業者の採否リストを基に県が応募者に採否をメールで連絡し、82人に不採用を通知した。しかし、不採用者のうち英語が話せる1人の応募者から疑義の連絡があり、県がリストを精査したところ、採用基準に当てはまる人が76人含まれており、同24日に改めて採用の連絡をしたという。最終的に採用者は計301人になった。

 今回の募集を巡っては、応募者数が少ないことがSNS(交流サイト)などで話題になり、県が積極的な応募を呼び掛けたこともあって締め切り直前は一転して応募者が急増していた。担当者は「期限が迫っており、事業者に任せっきりになってしまった」と反省の弁を口にし、間近に迫った万博開催に向けて「ボランティアや関わる人たちと一体になって盛り上げたい」と話した。【山口起儀】

毎日新聞

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