「鬼滅」の炭治郎を大胆に 埼玉・行田の田んぼアート デザイン発表

2025/04/15 06:15 

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 埼玉県行田市は14日、同市小針の公園「古代蓮の里」で実施する田んぼアートの2025年のデザインを発表した。今年のテーマは7月18日から公開予定のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」で、主人公・竈門炭治郎を田んぼに大胆に描く。市は人気アニメとのコラボレーションで観光振興や外国人観光客の誘致を目指す。

 田んぼアートは市などで作る「田んぼアート米づくり体験事業推進協議会」が主催。08年度から毎年実施し、15年には「世界最大」とギネス世界記録で認定された。公園内にある古代蓮会館の行田タワー展望室(高さ50メートル)から2・8ヘクタール(縦約180メートル、横約150メートル)の田んぼに表現された絵を鑑賞できる。今年は6月中旬に緑色の「彩のかがやき」など4色の稲の苗をボランティアらが植える。例年、7月下旬~10月中旬に見ごろを迎える。

 今回コラボする「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴さん作の人気漫画で、アニメ化もされ世界で人気を博している。田んぼアートでは主人公を一面に表現し、右下に行田市の市章と「GYODA」の文字を配した。衣装の柄が緑と黒の市松模様で、田んぼアートに適しているという。

 同市の田んぼアートはこれまでも、「アオアシ」など人気作品とコラボしてきた。23年には、映画「翔(と)んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」のデザインが話題となり、古代蓮会館の入場者も13万人を超え、過去最多を記録した。

 行田市の行田邦子市長は記者会見で、「日本を代表する文化であるアニメをテーマとした。世界的に人気の作品を世界最大の田んぼアートで描き、世界に向けて発信したい。海外からのお客様にも来ていただき、行田タワーから大迫力の作品を見てほしい」と話した。【中山信】

毎日新聞

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