埼玉・高1殺害 容疑者宅から包丁押収 事前に凶器準備か

2025/04/17 21:21 

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 さいたま市桜区のマンションで住人の高校1年、手柄玲奈(てがられな)さん(15)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者(24)の自室から包丁1本が押収されていたことが県警への取材で判明した。事件現場付近からも血の付いた包丁が見つかっており、県警は事前に凶器を準備していた可能性もあるとみて調べる。

 県警によると、谷内容疑者は桜区内にある勤務先の建設会社に併設された寮に住んでいた。県警は事件発生翌日の15日、寮の部屋を家宅捜索し、新品とみられる包丁を含む刃物2本のほか、複数のスマートフォンなどを押収した。部屋に台所はなく、寮には共同の食堂があるという。包丁は調理に使われた形跡がほとんどないといい、購入目的などを調べる。押収したスマホの解析も続けているが、これまでに2人の接点は確認されていないという。

 事件は14日夜に発生。捜査関係者などによると、谷内容疑者は同日、夕方まで寮の自室にいたことが確認されている。一方、現場近くの防犯カメラには、事件の約1時間半前から周辺をうろつく谷内容疑者とみられる人物が映っていた。県警は、谷内容疑者が寮を出た後、偶然見かけた手柄さんを襲った可能性があるとみている。【田原拓郎、加藤佑輔】

毎日新聞

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