タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市）で１８日、第１１３期生の入学式があった。新入生４０人は声楽やダンス、演劇などのレッスンに励み、２０２７年春の初舞台を目指す。

　音楽学校は時代の変化を踏まえ、今回の応募資格から「容姿端麗」の言葉を削除した。歌劇団では２３年９月、劇団員の女性（当時２５歳）が急死し、組織風土の改革が進められている。中西達也校長は式辞で「清く、正しく、美しくという自覚と誇りをもって礼儀を身につけ、人として成長してほしい」と述べた。

　新入生を代表して佐藤桜耶（さくや）さん（栃木県出身）は「互いを思いやり、切磋琢磨（せっさたくま）しながら立派な舞台人になれるよう芸の道に精進することを誓います」と語った。【関谷徳】