新型コロナ「中国の研究所流出」説を前面に トランプ政権HPを更新

2025/04/19 11:12 

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 米トランプ政権は18日、新型コロナウイルスの「真の起源」として、中国・湖北省武漢のウイルス研究所からの流出説を前面に押し出したホームページを公開した。新型ウイルスの起源は武漢の海鮮市場との説もあり、学術界では現在も特定に至っていない。

 当該ページはホワイトハウスのウェブサイト内に設けられた。「LAB LEAK」(研究所からの流出)とタイトルを掲げ、共和党主導で武漢の研究所からの流出説を支持した下院特別小委員会の報告書(2024年12月)を基に作成している。

 起源についての記載のほかにも、世界保健機関(WHO)の新型コロナ対応を「中国の政治的利益を優先させ、大失敗に終わった」と主張。感染拡大対策としてのマスク着用、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)、ロックダウン(都市封鎖)のすべてを否定的に記した。

 トランプ政権1期目で感染予防策を巡りトランプ氏と対立したファウチ前大統領首席医療顧問の個人批判も展開している。バイデン前大統領は、トランプ政権下での政治的な報復を阻むため、退任当日にファウチ氏に対する予防的な恩赦を与えた。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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