沖縄市での日米合同パトロール 「パフォーマンスに近い印象」も
沖縄県で米兵の性暴力事件が相次いだことを受け、在沖縄米軍と県警などは18日夜から19日未明にかけ、米軍嘉手納基地に近い沖縄市の歓楽街で「日米合同地域安全パトロール」を実施した。県警によると、米軍との合同パトロールは1974年以降は実施していなかった。県や沖縄市、外務省沖縄事務所、防衛省沖縄防衛局、地元自治会なども参加し、犯罪の検挙よりも抑止や防犯意識の向上を目的とした実質的な「パレード」の形式となった。
合同パトロールは、2024年6月に米兵による性暴力事件が相次いで発覚したことを受け、在日米軍司令部が翌7月に実施の意向を表明。県警側は、合同パトロール中に米軍関係者による犯罪が起きた場合、日米地位協定の運用上、原則的に容疑者の身柄を米軍側に引き渡さなければならないとして慎重な姿勢を示していたが、協議の結果、沖縄市が実施している夜間の防犯パトロールに関係機関が参加する形で折り合った。
合同パトロールには玉城デニー知事や米海兵隊太平洋基地司令官のブライアン・ウォルフォード少将らも参加。18日午後10時ごろから19日午前2時過ぎまで、約120人が3グループに分かれ、米軍関係者向けの飲食店やクラブが並ぶ「ゲート通り」や周辺を回った。米軍は基地外での行動指針「リバティー制度」を定め、原則的に午前1~5時に飲酒することを禁止している。19日午前1時を過ぎ、米軍の憲兵らが米兵とみられる若者に帰宅を促したり、手に持っている酒を捨てさせたりする場面もあった。
今後、犯罪の抑止に実効性のある形で日米の合同パトロールが続くかは不透明だ。米兵による性暴力事件に抗議する県民大会を24年12月に開催した県女性団体連絡協議会の伊良波(いらは)純子会長は、今回の合同パトロールについて「防犯意識を高める取り組みに意義がないわけではない」と一定の理解を示しつつ、「パフォーマンスに近い印象も受ける」と話した。
米軍関係者による事件の再発防止策として、在日米軍司令部は24年7月、合同パトロールの他に、在日米軍幹部と県、地域住民による意見交換の場として新たな「フォーラム」を創設すると発表したが、いまだ開催されていない。県警によると、県内で米軍関係者が刑法犯で検挙された事案は25年も、過去20年で最多だった24年(73件80人)とほぼ同じペースで推移している。【比嘉洋、喜屋武真之介】
-
戦争被害者らが東京・銀座でパレード 国に救済立法など訴え
第二次世界大戦下の空襲や地上戦などで被害に遭った人らでつくる団体が19日、東京・銀座をパレードし、国に救済立法や被害の実態解明を急ぐよう訴えた。 参加したの…社 会 3時間前 毎日新聞
-
沖縄・与那原町議選、投票日前日に候補者死亡 無投票で全員当選へ
20日に投開票が予定されていた沖縄県与那原(よなばる)町議選(定数14)に立候補していた元町議の男性が19日、町内で交通事故に遭い、死亡した。町議選には15人…社 会 3時間前 毎日新聞
-
東京・俳優座劇場が千秋楽 71年間の歴史に幕 拍手と涙に包まれ
今月末で閉館する東京・六本木の俳優座劇場の最終公演「嵐 THE TEMPEST」(シェークスピア作)が19日、千秋楽を迎え、71年間約3500公演の歴史に幕を…社 会 4時間前 毎日新聞
-
ドラム缶の女性遺体、外傷なし 死体遺棄事件として捜査 埼玉・吉川
18日午後3時50分ごろ、埼玉県吉川市のリサイクル会社の男性従業員から、「ドラム缶の中から人の足が見える」と110番があった。会社の敷地内に置かれていたドラム…社 会 4時間前 毎日新聞
-
万博1週間 来場者50万人突破 混雑や暑さ対応、課題浮き彫り
大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で開かれている2025年大阪・関西万博は20日、13日の開幕から1週間を迎える。18日までの来場者は計50万人…社 会 4時間前 毎日新聞