七代目円楽さん、襲名記念の落語会 父好楽さんら親子3代で登場

2025/04/27 16:00 

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 2月に襲名した七代目三遊亭円楽さん(47)が5月31日と7月31日、それぞれ東京の新宿末広亭と浅草演芸ホールの余一会で、襲名記念の落語会を開く。

 父の好楽さん(78)のほか、息子の家入理史さん(11)が「さと坊」、家入康至さん(9)が「こじ坊」を名乗って、親子3代で寄席に登場する。口上も行い、4人が落語を披露する。

 襲名からほぼ2カ月、円楽さんが手応えを語る。

 「いままでと同じ噺(はなし)をやっているのに、円楽としてやらなきゃいけないと思うだけで全然違ってくる。円楽でやっていて、このレベルでいいのかなと、大げさでなく、考えがよぎるんです。それで磨かれていったりする。どこに行ってもお客様が温かいですね」

 祖父も父も落語家という環境で育ったさと坊さんとこじ坊さんにとっても、寄席の舞台は初めて。“デビュー”にあたって、春風亭小朝さんに名付けてもらったという。

 さと坊さんは「落語って一人でやる。一人であそこまで面白いことができるというのが面白い」、こじ坊さんは「みんなを笑わせてくれるところが好き」と、落語の魅力を話す。

 2人について好楽さんは「落語の言葉の使い方が面白いっていうのが分かるんだ」と感度のよさに目を細めながらも、将来については持論を語った。

 「ちょっとでも光ると、親とかおじいちゃんが応援したりする。ああいうのはやりたくないですね。勝手に世間に出て、いろんな経験をして、僕やっぱり落語がいいんだなと思ってやるのはかまわない。自由にしないと子どもは伸びません」【濱田元子】

毎日新聞

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