男性の育休、滋賀で初の5割超 知事「大谷翔平選手も試合休んで…」

2025/04/27 09:00 

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 滋賀県内企業の男性労働者の育児休業取得率が5割を超えたことが県の2024年労働条件実態調査で分かった。県は「男性が育児休業を取りやすい環境が整いつつあるため」とみている。

 10人以上が働く民営事業所を対象に、24年6月30日現在の状況を調査し、483事業所が回答した。

 男性の育児休業取得率は前年比17・2ポイント増の52%で、初めて5割を超えた。10年代後半は4%前後だったが、20年に14・5%となり、その後ほぼ増加を続けている。女性の取得率は99%だった。県庁の男性職員の取得率は77・4%(23年度調査)という。政府は男性の育休取得促進を少子化対策の一つと位置付けて、取得率の目標を「25年に50%、30年に85%」としている。

 今回の調査結果によると、取得日数についても「5日未満」が17・4%から2・4%に減る一方、「5~13日」が20・6から36・5%に増え、「6カ月~1年未満」と「1年以上」の合計も5・8%から10・4%と大幅増で、長期化してきた。

 県は「昨年は育児と仕事の両立を支援する育児・介護休業法が改正されるなど男性も育児のために休むという環境が整ってきた」と分析。三日月大造知事は定例記者会見で「大リーグの大谷翔平選手も試合を休んでパートナーに寄り添った。妊娠、出産、育児に男性もかかわることは社会作りにも家庭にも大事なこと。気兼ねなく取得できる制度を整えるため努力する」と語った。【北出昭】

毎日新聞

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