石破茂首相がベトナム、フィリピンへ出発 トランプ関税、協力確認へ

2025/04/27 10:43 

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 石破茂首相は27日、ベトナムとフィリピンを30日までの日程で歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発した。27日にベトナムの最高指導者トー・ラム共産党書記長、28日に同国のファム・ミン・チン首相、29日にはフィリピンのマルコス大統領とそれぞれ会談する予定。

 トランプ米政権による関税措置を受け、自由貿易体制の重要性を改めて確認し、協力して対応する姿勢を示す。南シナ海への進出を強める中国を念頭に、両国との安全保障面での連携強化も打ち出す方針。

 最初の訪問国ベトナムには多数の日本企業が進出しており、「トランプ関税」への懸念が広がっている。首相は27日、現地の日本企業関係者と意見交換する。

 首相は出発に先立ち首相公邸で記者団に「東南アジアは経済成長が目覚ましく、自由で開かれたインド太平洋を実現するにあたって重要な役割を占めている。個人的な信頼関係を強化し、連携を強化したい」と述べた。また、両国に進出する日本企業との意見交換を通じ「これから先我が国の関税に対する政策に役立てたい」とも語った。【光田宗義】

毎日新聞

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