プロ14年目、33歳小西たかのりに遅い春 前沢友作氏の新規大会で

2025/04/27 20:28 

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 ◇男子ゴルフ・前沢杯最終ラウンド(27日、千葉県MZ・GC)

 ◇小西たかのり=優勝

 異色の新規大会で、プロ14年目の小西たかのりがツアー初勝利を挙げた。表彰式では準備したメモを手に、たどたどしさもあったが、「初代チャンピオンになれて本当にうれしい」と喜んだ。涙は見せず、晴れやかな表情だった。

 ともに首位スタートした今平周吾と一騎打ちとなった。追いつ追われつの展開。17番(パー5)で約15メートルのバーディーパットを沈めて追いつくと、18番(パー4)は、第2打をピン奥のグリーンにのせた。バーディーはならなかったが、先にパーをセーブ。今平は約1メートルのパーパットを外して勝負が決した。

 小西はリーダーボードで名前を見つけやすくするため、今季から登録名を、「貴紀」から「たかのり」に変更した。ようやく手にした栄冠には「長かったな。でも、報われた」。松山英樹や石川遼と同学年の33歳に、トッププロとしての「遅い春」が訪れた。

 今大会は事業家の前沢友作氏が主導し、本番に先立って関係者とプロで開催される「プロアマ戦」の参加権が販売されるなど異色の大会だった。選手を指定する場合はオークション方式を取ったが、その売り上げは想定を下回り、優勝賞金も8000万円から4000万円に減った。

 ただ、前沢氏は表彰式のスピーチで「賛否両論はあるかもしれないが、新しい挑戦をしていきたい」と継続に意欲を見せた。【飯山太郎】

毎日新聞

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