夜景を見下ろしブランコ 北九州の皿倉山山頂に「絶景の遊び場」

2025/04/27 16:32 

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 北九州市の市街地が一望できる同市八幡東区の皿倉山(標高622メートル)の山頂にブランコやスライダーを設置した「絶景の遊び場」が24日、オープンした。

 設置されたのは2台のブランコと長さ約30メートルのスライダー、雲をモチーフにしたスタンドベンチの3種類。市が眺望を活用した新たな名所にしようと約1億900万円をかけて整備した。

 オープン初日は武内和久市長が「空に向かってこぐブランコなど、ここにしかない絶景の遊び場が誕生した。愛される場所を作っていこう」とあいさつ。地元の尾倉幼稚園の園児約50人がさっそく遊具を使って遊び、伊美皇志ちゃん(5)は「景色がきれいでスライダーは速かった。次はお父さんと来る」と笑顔だった。

 日が暮れると「100億ドルの夜景」とも称される絶景が眼下に広がり、家族連れや訪日観光客が次々とブランコを利用していた。福岡県苅田町から家族4人で訪れた会社員の福田圭太さん(33)は「きれいな夜景で、空も近くてブランコをこいでいると吸い込まれそう。夜遊べる公園は初めてで子どもたちも喜んでいる」と話していた。

 「遊び場」は展望台の営業時間(午前10時~午後9時40分)内なら自由に利用できる。山頂には駐車場がないため、ケーブルカーなどの利用が必要。料金は往復(大人1230円、小学生以下620円)。【山下智恵】

毎日新聞

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