世界が踊った? 万博で阿波踊り史上最大、1万人の「輪踊り」

2025/05/05 21:33 

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 大阪市で開催中の大阪・関西万博に関西広域連合の一つとして参加している徳島県は2、3両日「世界が踊る日」と題して、約700人の踊り手を動員した「阿波踊り」を開催した。3日には1万人規模の、阿波踊り史上最大の「輪踊り」を完成させ、会場は熱気に包まれた。

 踊り手たちは9グループに分かれ、ステージ上で順番に阿波踊りを披露。笛や太鼓などで奏でる「ぞめき囃子(ばやし)」に合わせた、踊り手たちの豪快でしなやかな演舞に来場者たちが見入っていた。

 史上最大の輪踊りに挑戦した3日夜のフィナーレでは、全踊り手が1万6000人収容のEXPOアリーナ「Matsuri」に集結。観客らを巻き込みながら踊りの輪を広げていき、最後には万博のシンボルである木造建築物「大屋根リング」に見立てた一つの大きな輪となった。県によると輪踊りの参加者の総勢は最終的に1万人に上ったという。

 1970年の大阪万博にも出演した「阿波おどり振興協会」の山田実さん(71)は「踊りに言葉は要らない。どんどん広がり、一つの輪になっていく様子が素晴らしかった」と振り返った。【山本芳博】

毎日新聞

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