高校軟式野球の交流試合 甲子園で初開催 球児「ここに立てるとは」

2025/05/05 21:37 

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 全国から選抜された高校軟式野球の選手による「春の軟式交流試合」(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)が5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で初開催された。8月に開かれる全国選手権大会が今年70回を迎えるのに合わせた記念事業の一環。甲子園で初めてプレーした軟式の球児たちは「ここに立てるとは思わなかった」と喜びをかみ締めた。

 東日本選抜と西日本選抜(各25選手)に分かれて対戦し、西日本が3―0で接戦を制した。西日本のチーム初安打を放ちマウンドにも立った育英(兵庫)の大塚亮汰選手(3年)は「甲子園は軟式の選手では絶対に行けない場所。こんな機会を作ってもらって感謝したい」。東日本の主将を務めた作新学院(栃木)の新井絢斗選手(3年)も「軟式の魅力がたくさん伝わったと思う。知名度は低いかもしれないが、さらに発展して日本を代表するような競技になれば」と話した。

 日本高校野球連盟の宝馨会長は「記念すべき日になった。(兵庫県の明石、姫路両市で開催している)選手権を知らない人もいる。そこにも光が当たる」と評価。大会を継続させるかは未定だが、「ぜひやってほしいということになれば努力したい」と話す。同連盟事務局は「いろんな意見を聞いた上で今後のあり方を検討したい」としている。【中田博維、栗林創造】

毎日新聞

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