◇ラグビー・リーグワン（４日、東京・秩父宮ラグビー場）

　○コベルコ神戸スティーラーズ（神戸）４７―２９横浜キヤノンイーグルス（横浜）●

　「最初からリスクを取った。どちらかというと、ギャンブルなプレーが増えてしまった」。横浜のＳＯ田村優は、この日の敗戦を冷静に振り返った。

　横浜はプレーオフ（ＰＯ）進出に向け、３トライ差以上での勝利が必須だった。試合開始から速いテンポで次々と攻撃を仕掛けた。

　だがその分、守備にほころびが生じた。規律も乱れ、後半には３人がイエローカードを受けて一時退出となり、数的不利の時間が長かった。終盤に３連続トライを挙げるなど粘りを見せたが、７位以下が確定。６位までが進めるＰＯ進出の望みは絶たれた。

　過去２季連続でＰＯに進出していたが、今季は攻撃の起点とするラインアウトが安定せず苦しんだ。ＰＯに進むチームが昨季までの４チームから拡大した中で、その舞台に手が届かなかった。

　田村は「悔しさはもちろんあるけど、（勝負は）そんなに簡単ではない」。１０日のレギュラーシーズン最終節は、首位のＢＬ東京と対戦する。来季浮上するためのきっかけをつかめるか。【高野裕士】