第二次世界大戦末期の沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の学生や教員を慰霊する「ひめゆりの塔」（沖縄県糸満市）の展示について、自民党の西田昌司参院議員が「歴史を書き換えている」という趣旨の発言をした問題で、同党沖縄振興調査会の小渕優子会長は８日、「あの発言が沖縄戦を経験した沖縄県の皆さんの心を傷つけてしまった」との認識を示した。調査会会合の冒頭で語った。

　小渕氏は西田氏の発言について「我々の認識とは全く違う一議員の発言だということはぜひご理解をいただきたい」とし、西田氏には改めてひめゆりの塔を訪れ、理解を深めるよう求めた。小渕氏は、調査会として長年にわたり沖縄の経済振興に努めてきたとした上で「こうした１人の発言によって我々が一生懸命やってきたことが良い評価をしてもらえないこと、沖縄の皆さんの気持ちを傷つけてしまったことを本当に残念に思う」と述べた。【神山恵】