社会人野球の第５５回ＪＡＢＡ東北大会・仙台ターミナルビルが９日、開幕する。仙台市民球場と宮城県石巻市民球場で、計１６チームが４組に分かれて総当たり戦を行う。各組１位が進む準決勝と決勝は、１３日に仙台市民球場で行われる。

　◇連覇狙うヤマハ

　４月のＪＡＢＡ日立市長杯を制したＳＵＢＡＲＵ、３月のＪＡＢＡ東京スポニチ大会で準優勝した大阪ガス、昨夏の都市対抗覇者の三菱重工Ｅａｓｔ、２連覇を狙うヤマハなど強豪ぞろいの激戦となりそうだ。

　Ａ組の三菱重工ＥａｓｔはＪＡＢＡ長野大会で準優勝し、今季も戦力の充実ぶりがうかがえる。３３歳の小柳卓也や、中日を経てきた３１歳の武田健吾らの打線は強力だ。

　Ｂ組のヤマハは、神戸学院大から入った新人・森川凌がＪＡＢＡ静岡大会で４番に入って安打を量産するなど存在感を見せている。ＳＵＢＡＲＵは５年目左腕・八野田龍司ら投手陣が安定し、日立市長杯で首位打者となった２年目の外山優希も好調だ。

　東北勢は全国の強豪勢にどこまで食い下がれるか。昨夏の都市対抗で準優勝したＪＲ東日本東北は大西蓮、丸山大に長打が期待できる。ＴＤＫは上位打線を担う北畠栞人（かんと）に期待が懸かる。その他の東北勢は七十七銀行、日本製紙石巻、トヨタ自動車東日本が参戦する。

　優勝チームには、１０月２８日に開幕する日本選手権の出場権が与えられる。【下河辺果歩】

　◇ＪＡＢＡ東北大会出場チーム

　Ａ組（ＴＤＫ、三菱重工Ｅａｓｔ、北海道ガス、トヨタ自動車東日本）Ｂ組（日本製紙石巻、ＳＵＢＡＲＵ、ヤマハ、日本製鉄室蘭シャークス）Ｃ組（七十七銀行、ＮＴＴ東日本、日本新薬、伏木海陸運送）Ｄ組（ＪＲ東日本東北、大阪ガス、オールフロンティア、バイタルネット）