巨人の大黒柱・岡本和真が負傷交代 「左肘の筋損傷」長期離脱か

2025/05/06 22:53 

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 ◇○阪神7―1巨人●(6日・東京ドーム)

 連敗で首位陥落となった巨人にとって、勝敗以上に大きなダメージを負う試合となった。チームの4番、岡本和真が、一回の守備で負傷し交代。長期離脱が見込まれ、連覇を目指すチームに暗い影を落としそうだ。

 一回、無死一塁からセーフティーバントを狙った阪神・中野拓夢と一塁手の岡本がベース上で交錯。捕球した左腕が逆側に曲がるような形となり、岡本は苦悶(くもん)の表情で左肘付近を押さえながら倒れ込んだ。

 場内が騒然とする中岡本はベンチに下がり、そのまま交代が告げられた。試合後、阿部慎之助監督は岡本の状況について「時間はかかるだろう」と明かし、その後球団から「左肘の筋損傷」との診断結果も発表された。

 2018年から6年連続で30本塁打以上を放ち今や日本を代表する長距離打者となった岡本。将来的な米大リーグ挑戦も視野に入れ、今シーズンもリーグ2位の8本塁打、25打点(6日現在)をマークしチームをけん引していた。

 大黒柱を試合早々に失った動揺か、序盤に先発の井上温大が守備の失策も絡み大量失点。打線も岡本に代わり途中出場となった秋広優人、大城卓三らが不発で、結局、六回の甲斐拓也のソロで1点を返すのがやっと。岡本の交代が悔やまれる敗戦となった。

 「いるメンバーでなんとかやるしかないし、奮起させるように声掛けしていきたい」。語気を強めた阿部監督だが、曇った表情は主砲の離脱の大きさを物語っていた。【牧野大輔】

毎日新聞

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