負傷者続出で沈んだソフトバンクが5連勝 野村「僕はチャンスだと」

2025/05/06 19:18 

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 ◇◯ソフトバンク10―0西武●(6日・ベルーナ)

 外野の柳田悠岐、近藤健介、周東佑京、遊撃手の今宮健太……。開幕からおよそ1カ月、主力野手が次々と負傷離脱して下位に沈んでいたソフトバンクが、あれよあれよという間に5連勝。立役者の一人が、この日は「1番・遊撃」で先発出場し、プロ入り初となる1試合4安打を放った4年目の野村勇だ。

 まず一回は直球をとらえて右越え二塁打。後続が続き、先制のホームを踏んだ。この回でいきなり4点を先行したが「意識は変えずに点差は関係なくいきました」と集中力を切らさなかった。

 五回の第4打席まで4打席連続で安打を重ねた。「低めの見極めがしっかりできて、打つべきボールを打てている」と手応えを感じている。

 死球の影響で、今月1日に今宮が1軍出場選手登録を抹消されたことで巡ってきた先発出場の機会に必死でプレーしている。「離脱者が多く出ていて、チーム的にはピンチですけど、僕はチャンスだと思ってやっています」と語る。

 この日は3番を打つ柳町達が3安打5打点、打撃不振に苦しんでいた捕手の海野隆司も2安打2打点と活躍。これまで、脇役や代役として扱われていた若手が、主役の座をつかもうともがく熱量が、今のソフトバンクの力の源泉だ。【岸本悠】

毎日新聞

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