宇野昌磨さんインタビュー 「完成度の低いショー作ったら僕のせい」

2025/05/06 19:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 フィギュアスケートで日本男子初の世界選手権連覇を果たし、昨年5月に競技を引退した宇野昌磨さん(27)が毎日新聞のインタビューに応じた。自身が初めてプロデュースするアイスショー「Ice Brave(アイス・ブレイブ)」の準備を通じて感じていること、また引退から1年という節目を迎えて訪れた変化などを語った。

 「プロデュースってどこまで自分が自信持って言えるのか、最初は慣れないところもありました。でも段々と自分の発言や行動において自信を持ってやらないといけないなと思うようになりました」

 演者とプロデューサーとの両立を目指す今回のショー。宇野さんは各地へ赴いて、自らPR活動にも励んでいる。

 「眠れないことが最近、何回かあります。忙しくて」と苦笑いするが、それだけ充実の日々を送っている証拠だろう。

 「完成度の低いアイスショーを作ってしまったら僕のせい。それを良くできるのも、今回の僕にしかできない仕事だと思っています。日々どんなスケジュールを組んで、今日はどんな練習をして、何を一番やらなければいけないかとか、いろいろ考える日々ではありますね」

 5月で引退の記者会見から1年となった。「新入社員みたいなもの。最初は大変でした」と競技者時代と一変した生活に戸惑いもあったよう。一方で自身の中の変化も感じているという。

 「現役の時よりも割と自分に余裕ができたというか。自然と周りをちゃんと見られるようになりました」

 この間、テレビ解説なども務め「日々勉強させていただいてます」と笑った宇野さん。今は、「プロデュースは最初で最後のつもり」という公演の成功に全力を注いでいる。【倉沢仁志】

 ◇Ice Brave(アイス・ブレイブ)

 宇野昌磨さんが初めてプロデュースするアイスショー。愛知(6月14~15日、愛・地球博記念公園アイススケート場)▽福岡(6月21~22日、オーヴィジョンアイスアリーナ福岡)▽新潟(7月12~13日、MGC三菱ガス化学アイスアリーナ)――の3カ所で3公演ずつ開催される。出演者は宇野さんのほか、本田真凜さん、本郷理華さん、中野耀司さん、唐川常人さん、櫛田一樹さん。ゲストとして宇野さんの競技者時代のコーチで元世界王者のステファン・ランビエル氏が登場する。

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>