ロシアのプーチン大統領は８日、モスクワを訪問中の中国の習近平国家主席と会談した。今年１月の第２次トランプ米政権発足の後では、中露で初の対面での首脳会談となった。ウクライナ情勢や対米関係について協議し、結束強化を確認する模様だ。

　両首脳は会談後、協力関係のさらなる深化と世界的な戦略的安定に関する二つの共同声明を発表する。

　習氏の訪露は、昨年１０月、露中部カザンでの有力新興国によるＢＲＩＣＳの首脳会議に参加して以来で、約半年ぶりだ。モスクワでの９日の対ドイツ戦勝８０年の記念式典に出席する。習氏は戦勝７０年の２０１５年の式典にも参加した。

　中露首脳は今年すでに計２回、オンラインと電話で協議した。トランプ政権の再登場で世界秩序が揺らぎ、中露も戦略を再考する必要に迫られている。