園芸店から盆栽22点を盗んだ疑い ベトナム人を再逮捕 警視庁

2025/05/12 13:12 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 東京都昭島市の園芸店から盆栽を盗んだとして、警視庁捜査3課は12日、ベトナム国籍の無職、ファム・ミン・ドゥック被告(30)=茨城県境町=を建造物侵入と窃盗の容疑で再逮捕したと発表した。

 再逮捕容疑は2024年12月7日午前2時ごろ、昭島市緑町4の園芸店敷地内に侵入し、五葉松や真柏(しんぱく)などの盆栽22点(販売価格計66万8000円)を盗んだとしている。「収入がなく、フェイスブックを通じて仕事を探していた」と容疑を認めているという。

 警視庁によると、盗んだ盆栽は半数を茨城県内の河原で捨て、残りはフェイスブック上で指示を受けて、千葉県野田市か茨城県坂東市内の空き地に置いたと話しているという。盗品の中には約10万円の黒松もあったという。

 現場周辺の防犯カメラの映像からファム容疑者が運転していた乗用車が浮上。車内からは盆栽の植物片が見つかった。ファム容疑者は運転役とみられ、「名前を知らないベトナム人の男性2人を乗せた」と供述しており、警視庁は実行役とみて2人の行方を調べている。

 ファム容疑者は4月、出入国管理法違反(不法残留)の疑いで逮捕、起訴されている。

 都内では24年、盆栽を狙った窃盗事件が5件発生している。【朝比奈由佳】

毎日新聞

社会

社会一覧>