福岡・博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」（７月１～１５日）で使う舁（か）き棒を洗い清める神事「棒洗い」が１日、福岡市博多区の櫛田神社浜宮で始まった。この日からそろいの法被を着ることが許され、１カ月後に始まる祭りの準備が本格化する。

　棒洗いは毎年６月上旬から実施され、今年も八番山笠・上川端通が先陣を切った。長法被姿の２２人が、長さ約７メートル、重さ約８０キロの舁き棒６本を浜宮に運び入れた後、午前８時半ごろから博多湾の海水をかけて清め、たわしで丁寧に磨き上げた。

　上川端通の総務、長崎正洋さん（６１）は「１年ぶりに長法被に袖を通して、身も心も清めてこの日を迎えた。安全に最大限配慮しながら無事に奉納できれば」と話した。【金将来】